2017年12月15日(金) 11:27 JST

小泉尊聖「平和を目指す君に ネパールとアフガニスタンで考えた抑止力と平和構築」

  • 2015年11月29日(日) 22:05 JST
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思想・社会学

NATO機関初めての日本人としてアフガニスタンに駐在した筆者が、自らの目で見、感じた現場の視点から、中東の安全保障と日本の安全保障政策にまでコメントしている良書です。著者が無名、出版社も無名であまり売れてないようで残念です。2012年の著書ですが、日本政府が集団的自衛権を一部容認し始める2014年、安保関連法案が議決される2015年の日本の政治への警鐘になっているとも言えます。

「戦争をしない軍隊である自衛隊」だからこそアフガニスタンで信頼されている事実。現在進行中の紛争においては軍事力よりも破壊された地域住民の生活を立て直す支援こそが紛争解決に有効であると言われていること。筆者の友人であるアフガニスタン人が戦争に翻弄されてきた人生を振り返り、戦争に翻弄されてきたからこそ、対立勢力への憎悪でなく対話と友好を強く訴える姿などは、涙無くして読めません。そして著者は、こうした一般民衆が立ち上がり、平和共存を訴え続け、その勢力を拡大していくことこそが最上の平和構築であると訴えます。

世界平和のために何かしたい、と思っている人に是非読んでいただきたい本です。

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