2017年4月29日(土) 20:17 JST

池内恵 イスラーム世界の論じ方、を読んだ

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  • 2017年3月18日(土) 11:05 JST
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宗教

とても息苦しい思いで読み終えた。

感想。今のところ、イスラムと他宗教の共存は根本的に無理。その教義が求めるところが他宗撲滅。そのようにコーランを素直に読むシーア派とスンナ派がイスラム教徒の99%以上を占める。毎日そういう世界でコーランを懸命に読み、アラーの世界の到来を祈っている人が3大宗教で最大の人口を占める。イスラム過激派と呼ばれる人たちはコーランを過激に読んでいるのでなく、素直に読んでおり、ほとんどのイスラム教徒にとって口には出さなくても「あー、コーランの通りに行動していると言えるかも」と受け止められている可能性が高い。モハメッドが自ら武器を取り異教徒を制圧し、改宗を迫り、改宗しなかった人々を殺すか奴隷にした事実が、異教徒への寛容度に大きな影響を与えている。

日本欧米の識者が非イスラム世界との架け橋として期待するイスラム神秘主義はイスラム世界では異端であり、アラーを軽んじていると弾劾されている。「話し合えば、対話すれば分かり合える」という相手ではない。苦悩・・・。

もう、服従しない―イスラムに背いて、私は人生を自分の手に取り戻した、を読んだ

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  • 2017年3月16日(木) 14:03 JST
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宗教

イスラムの女性ってこんなに大変なのか・・・・・。
親への従属、部族への従属(これはイスラムというよりは北アフリカの風俗か)、家族と部族の名誉への服従、処女性の絶対視→割礼、結婚相手は親が選ぶ、式当日まで相手の顔も知らない結婚、結婚相手への服従、と死ぬまで我慢が続く。そして我慢を続けることがアッラーに使える道となる。未成年婚・名誉殺人(前述の禁忌を破った場合、名誉を傷つけたとして家族・一族により処刑)・・・。ソマリアに特有のこともあるだろう。トルコのように世俗化されている社会ではこれほどではないだろう。イランのように社会が安定してくると少し緩くなるようだ。

著者はいろいろなことが重なり一人オランダに難民として脱出、西側世界の自由を知り、ソマリア社会で自分を縛っていた鉄鎖を断ち切りイスラムをも捨て去るが、それはやがて、間違いなく互いに大切に思っている両親からも悪魔に魂を売った者として断絶を余儀なくされる。偶然が重なりオランダ社会の多様性のシンボルとして上院議員を務めるが、難民申請の際に自分を守るために名前を一部を省略したことが「偽名で国籍取得し公職に就いている」と非難されオランダ国籍を失い米国で暮らす身となる。

イランに住んでみたいなー

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  • 2016年9月 2日(金) 16:53 JST
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宗教

イランって1979年の革命以降、シーア派のイスラム原理主義の過激派が牛耳っているイメージですが、最近行った人の話を聞いてみると違います。wikipediaの関連ページ等々を読み込んで確認しました。ISはスンニ派だし。

ペルシャ帝国の伝統がある地なので民度は高い。テヘラン市内の交通状況などは整然としている。宗教を政治指導原理とすることの良い所が出ているんでしょうね。一度イランに駐在した日本人ビジネスマンとその殆どが「イスラム圏にもう一度行くなら絶対にイランがいい!他は嫌だ!」と言うそうです。あと日章丸事件のイメージが強く残っており親日の人が多くて「お!日本人か!ウチに飯食いに来い!泊まっていけ!」と引く手あまたで1年位ホテル無くても暮らせそうな勢いみたいです。

なんか行ってみたいなー。暮らしてみたいなー、と思いつつイラン在住日本人主婦の方のブログを時々読んでます。良いことばかりじゃないとは思いますが。あ、ネット環境は最悪みたいです。

イランの手料理

内村鑑三「代表的日本人」を読んだ

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  • 2013年1月 7日(月) 15:43 JST
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宗教

内村鑑三「代表的日本人」。
前回の「ファウスト」と並んで、読もうと思いながら読まずに随分放置してしまっていた作品だ。

J・F・ケネディ大統領が、元々英文で書かれたこの本を読んで、尊敬する日本人として上杉鷹山を挙げていたのは有名な話だ。20年くらい前に上杉鷹山ブームが来るまで私はその名前すら知らなかった。

「心の灯台」とも言われるキリスト者の内村鑑三が代表的日本人として挙げているのは、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の4人。

ちょっと変わっていた小林よしのり氏

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  • 2011年1月10日(月) 19:29 JST
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宗教

宮台真司さん関連を追いかけてて見つけた動画です。小林よしのり氏、自分が嫌韓流と一緒にされるのは心外としているのは知らなかった。2007年の動画で既知の方にはすいません。

2ch右翼、嫌韓流、すべて彼にとっては思い通りなんだと思っていました。コワモテだけど人間的なところもあるんですね。「戦争論」で第2次世界大戦を美化しようとしていたのはちょっと今でもいただけないです。

Wiki Leaksが体現する国際政治プラットフォームの変化

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  • 2010年12月27日(月) 03:42 JST
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宗教

今年の思潮を総括する座談会での宮台発言です Miyadai.com Blog

宮台真司発言が続きます。

国際政治のプラットフォームが本当に変わりました。現象としては、ごく数人のアソシエーションと数千万人のシンパサイザーからなる、アソシアティブな運動です。それが国家の誕生よりも大きな力を果たしました。
何が変わったか。今後はウィキリークスのようなサイトは止まらない。すると大量破壊兵器の存在を理由にしたイラク攻撃の如きデマよる大量動員はできなくなる。マクシミンを原則とするリスクマネジメントの観点から言って、バレたら政権が倒れるからです。
もうひとつ。アメリカは通常二五年、外交機密なら五〇年経てば情報公開します。趣旨は、国民の利益のために政治家が国民に嘘をつかねばならない場合があるにせよ、嘘や隠蔽を背景にした政策遂行が合理的だったのか、事後的に検証可能にするためです。
マックス・ウェーバー的には、政治家は市民倫理的に許容されないことも共同体の利益を守る為にあえてやる必要がある。ところが実際ウィキリークスで暴露された機密をみると、米軍ヘリの娯楽的な民間人射殺を含め、こんなアホなことが、と憤りを覚えます。
つまり、ヴェーバー的な理路を隠れ蓑に、統治権力が如何に出鱈目を反復するかが分かった。このことは今後の政治学的リアリティに少なからず影響を与えるでしょう。いざというとき手を汚すのが政治家だという類の擁護が、格段に難しくなった。

【宮台】アサンジ氏が様々な場所で自分を露出し、アジテートしてきたことが効いています。かつてなら遠い存在なのに、多くの人々がインターネットを介し–最近ではマスコミをも介し–自国の大統領や首相よりアサンジ氏を近接的な存在だと感じています。
またもや近接性です。複雑性が信頼を脅かす場合、開拓時代の米国の如く、近接性をベースにした動員だけが効果的になります。従来ネグリ&ハートの「ザ・コモン」について懐疑的な向きもあったけど、アサンジはまさに「ザ・コモン」を見せつけました。
ネット時代の近接性とは何か。答えば「共感能力」。苅部さんの発言に関係しますが、菅直人政権がなぜ駄目か。共感能力に疑念があるからです。人々の苦しみを「悲しみ」、その原因に対して「怒り」、原因を取り除く「希望を示す」という回路が回ってない。

via www.miyadai.com

民主党政権に皆が絶望しているのは、皆の苦しみへの共感と怒り、そしてそれを解決する希望を提示できないことに拠るわけなんですね。これもなるほどだ。

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米国の右翼・共和主義って日本の右翼とは違うのね、なるほど

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  • 2010年12月27日(月) 03:22 JST
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宗教

今年の思潮を総括する座談会での宮台発言です – MIYADAI.com Blog

宮台真司氏の発言まとめを続けて読んでいます。

ブームになる前、サンデルの『民主制の不満』を英語で輪読しました。これも日本におけるコミュニタリアンの紹介に不満を覚える受講生からの要求です。米国における共和主義者という意味での右は、日本の右と全く違うので、本質的な意味を理解したいと。
サンデルは共和主義者です。『民主主義の不満』も、個人の選択に過剰な負荷をかける狭義のリベラリズム–彼はボランタリズムと呼びます–から共和主義を擁護します。彼の言い方では「ハミルトニズムからのジェファソニズムの擁護」です。
つまり米国の文脈ではサンデルは右です。しかしとりわけ日本では、コミュニタリアニズムというと左のニュアンスです。この種の誤認識が拡がる中、「先の中間選挙でのオバマ民主党の敗北は米国の右ぶれだ」などと言うのは爆笑ものです。
共和主義の伝統からすると、オバマの国民健康保険にせよ、ロールズの相続税百%にせよ、州がやるのはOK。なぜか。ステイト(州)は宗教的アソシエーションで、ユナイテッドステイツは複数のアソシエーションのメイフラワー協約的な共生空間だから。

米国の共和主義は、再配分主義への反対でもなく、行政官僚最小化のイデオロギーでもない。単に「州の仕事であっても、連邦政府の仕事ではない、それが合衆国憲法の立憲意志だ」と主張するだけ。つまり「共同体的自己決定主義」なのです。
そのことは日本の報道に触れていたら分からない。残念ながらリベラル・コミュニタリアン論争を紹介する日本の政治哲学者の本を読んでも分からない。しかしサンデルの本を読み通せば完璧に分かる。それがギリシアに由来する思考であることも分かる。

米国には民間療法以外には関わらない連中が山ほどいて、彼らから保険料を徴収するのは普通に考えて自明ではないけれど、この非自明性が、個人の多様性よりも共同体の多様性に由来すると主張するのがサンデルです。
とはいえ、かつてと違い、共同体の境界がぼやけ、個人が複数の共同体に多重帰属するのも普通です。その結果「お前は共同体を尊重せずに生きていけると思うのか」といった物言いが単にウザイものになりつつあるという事情が、米国にもあります。
そんな感受性を活写したのがフェイスブックの創業者を描いたデビッド・フィンチャー監督『ソーシャル・ネットワーク』。そこで擁護されるのは「奔放な子供らしさ」で、批判されるのは「お前は…生きていけると思うのか」的な「ウザイ大人らしさ」です。
感慨深いのは、人が政治哲学や社会哲学の学徒を志す動機が、多くの場合「ウザイ大人の否定」という意味でリバタリアン的構えだったのが、加齢すると「共同体ってものはな…」とコミュニタリアン的構えにシフトすること。僕を含めてです(笑)。

「僕を含めて仕方ない」と言いました。政治介入なしで近接性擁護が可能な時代が終ったからです。例えば親の役目を果たせない虐待親だらけ。親を掣肘する共同体もない。デューイ=パーソンズ=ローティ的な感情教育のパターナリズムが不可欠になった。

ティーパーティー的なものを理解する導きになるのは、クリント・イーストウッドです。彼は「草の根右翼」で、典型的な共和主義者です。でも硫黄島二部作が典型だけど、彼の撮った映画はどうみても反連邦政府です。
それも「近接性(プロクシミティ)重視」に由来します。「顔の見えない範囲」の国家を信じる奴は馬鹿。人が戦争で鬪う理由は、国家ためでも、家族のためでさえもなく、戦場での友や仲間のために他ならないと。強烈です。近接性を欠いた一切を疑う。
右翼の本質は反政府。超越(神・国家)への依存を批判する初期ギリシアの主意主義が出発点だからです。旧枢軸国の屈折は、旧連合国に追いつくべく動員を行う際、急な都市化と共同体空洞化でアノミー化した魂の受皿として、崇高な国家を持ち出したからです。
共同体と国家の相克が旧枢軸国でだけ消去された。結果、「共同体に貫かれるがゆえにあらゆる理不尽にかかわらず前進する存在」を愛でる右が、「自分こそが愛国者だと優等生競争をする存在」を愛でる「エセ右」に頽落した。枢軸国的な病理でネトウヨ的です。
話を戻すと、ここ十五年を振り返ると、道徳というかシビック・ヴァーチューがベースにないと資本主義は回らないとする感受性、ないし、資本主義の否定より資本主義が社会を滅ぼさない条件の肯定が大切だとする感受性が、定着してきました。
経済回って社会回らず、であれば、やがては経済も回らなくなる。そのことをアダム・スミスも、スミスの影響を受けたウェーバーも、ウェーバーの影響を受けたパーソンズも繰り返し主張してきたけど、9.11とリーマンショックを経て漸く人口に膾炙しました。

 うーん、なるほど。
共同体の復権てのが大切なんだろうな。

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